続・如是我聞
――五井先生の言葉
髙橋英雄 編著
定価 1375円(本体1250円+税10%)
新書判 並製
ISBN 978-4-89214-220-8
人生の達人の言葉は、当たり前なことをいったとしても、そこにその人の全人格の裏打ちがあるから、強くこちらの胸に迫る。一読、真の勇気と永遠なる平安を与えられ、読み返すたびに、私達は浄福感に満たされるのである。 五井先生の言葉370編を収録。
「続如是我聞」を推薦する 長谷部俊一郎
五井昌久先生の直弟子で白光真宏会の機関誌「白光」の編集をながくしている高橋英雄さんが、今度「続如是我聞」を出版した。「如是我聞」とは側近にいて折にふれ、五井先生のかたられたことば片言隻語を収録した金言集である。
わたしは永年「白光」誌の恵与をいただき、何よりもまずこの「如是我聞」をよみふけった。
実に片々たることばが時に電光石火、心をとらえ、襟を正さしめ、ときに手をたたいて同感を禁じ得ない程の語録。寸鉄人をさす妙句をも秘めているからである。人は不用意にかたることばのなかに、真骨頂を含むものである。五井昌久先生の法話も懇切で耳を傾けしめるものがあるが、むしろわたしはこの短言にいのちあることばのすばらしさを発見している。
釈尊によい弟子阿難がいた。 阿難はその説法をきゝもらさじと胸にたゝみこみ、のち「われかくのごとくきく」の冒頭をもって経を編んだ。イエスの弟子ヨハネまたしかり。
わたしは文豪ゲエテによい弟子エッケルマンがおって、晩年円熟した言行を書きとめ、それが「ゲエテとの対話」を生んだことを知っている。もしエッケルマンなくしてはゲエテの晩年の面影を知ること、今日程ではあり得なかったであろう。
五井昌久先生によい弟子高橋英雄さんがおることはまことに祝福されていい。彼は前に「如是我聞」を世に問うて読者を狂喜せしめた。彼は名編集長としてまた側近の一人として、先生のことばを収録してくれることはたいへんありがたい。
前著「如是我聞」をはるかにしのぐすぐれた法語集として今度の出版は江湖の渇をいやしてくれるにちがいない。
わたしはこれを愛読することを切にねごうものである。 (詩人)
他のエディション シリーズ 正・続・続々編
著者紹介
髙橋英雄(たかはし ひでお)
高校生の時、肺結核を発病。それが機縁で五井昌久先生に帰依。1954年、白光誌創刊。以来、白光真宏会の編集・出版に従事、編集長、出版局長、副理事長を歴任し、1999年退任。