小説 阿難
五井昌久 著
定価 3080円(本体2800円+税10%)
四六判 上製
ISBN 978-4-89214-104-1
釈迦の十大弟子の一人で、”多聞”と称された阿難は、今日の他力信仰者のはしりでもあった。自らの性情の弱さ、兄・堤婆達多(だいばだった)の仏教教団への反逆、出身国の滅亡や釈迦の入滅など、さまざまな苦悩や悲哀を経て、真の解脱(悟り)に到達する。その阿難の心の変遷を軸として、釈迦や弟子たちの生き生きとした姿が、著者の巧みな筆致によって綴られる。既刊「釈迦とその弟子」の改題判。
内容紹介 (目次)
第1部
孫陀利姫と摩須羅
阿難
婆羅門外道の集団
目連の神通力
呪術
四諦八正道と摩訶迦葉
傷ついた魔人
宿縁
本心の力
出陣
禅定
魔性消滅
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如来蔵
女心
人生相談
盲いた武将
大慈悲心
光に溶くる凍霜
第2部
提婆達多の迷妄
正道邪道
釈種の長老たち
阿闍世太子
迷える沙門群
伽耶山
魅入られた魂
耆婆と大王
宿怨
如来と倶に
老王の死
仏力顕現
傷ついた阿難
提婆の最期
阿闍世王の帰依
大王と阿難
第3部
毘瑠璃王と仏陀
迦毘羅城の滅亡と摩訶男
死苦を超えた優婆塞
毘瑠璃王の急変
拘薩羅国の変貌
王位と祇陀太子
統一
舎利弗、目連の入滅
涅槃近き頃
涅槃
阿難の解脱と摩訶迦葉
仏舎利分配
仏陀滅後の教団
大法の結集
解脱後の阿難
阿難の涅槃
後記
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著者紹介
五井昌久 (ごい まさひさ)
大正5年東京に生まる。昭和24年神我一体を経験し、覚者となる。白光真宏会を主宰。祈りによる世界平和運動を提唱して、国内国外に共鳴者多数。昭和55年8月帰神(逝去)さる。