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白光真宏会 出版本部



立ち読み - 老子講義

序文
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空の中から
ぽっかり姿を現わし
永遠の生命をそのまま生きる
真の自由人老子
道を説きながら道を超え
光に住して光にも把われぬ
空々寂々空寂々
自由無礙(むげ)にして無為
その心
測り知れず深く
果しなく広く
その力
時空を超越して魂をゆさぷり
宇宙の根源に人間を直結させる

今老子我がうちに在り
無限のひびきをもって我れに迫る

この詩のように老子こそ、神人であり、真の自由人であるのです。今日の自由主義とか民主主義とか云うものは、老子の在り方からみれば、雲泥万里の相違があります。
真の自由を得たいならば、どうしても、老子の説きつづけている無為の道に徹しきらねばなりません。人が無為の生き方に徹しきった時、真に自由無礙、自由自在心として、天地を貫く生き方ができるのです。
私は現代の知識をうとんずる者ではありませんが、人類世界を今日のように存在せしめている、宇宙の根本の相、生命の根源の力の方には想いをむけず、只単に枝葉として現われている現象の姿のみを把える、学問知識にはあきたらないものなのです。


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