頭脳知識で、いちいち考え考え生きなければ、この人生が生きられぬと思いこんでいる現代の知性人たちにとって、最も必要なのは、この老子の生き方なのです。現代人はあまりにも枝葉末節的なことに把われ過ぎて、一番大事なことを忘れているのです。
その一番大事なものごとを、老子は光り輝く言葉で、説き来り説き去っているのであります。私はそうした老子の言葉を、どのような立場の人にでも判り易いようにと、私流に噛みくだいて解釈しているのです。
この老子講義が、読む人の本心の開発に役立ち、宇宙根源のひびきを直覚できる人になって下さったら、幸いである、と思っている次第なのです。
昭和三十八年十月
著者識
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