立ち読み - 果因説 - 意識の転換で未来は変わる |
原因結果の法則と人生
ここで改めて「人間の真の生き方」について綴ってみます。
我々の人生は、ある一定の法則に従って創られていることは真実です。いわゆる「原因結果の法則」です。自分が心の中で常に不平や不満、怒りや嫉妬、不安や恐怖、苦しみや悲しみの想いばかりを巡らせていたならば、結果、思っていた通りの不幸で苦悩多き人生が現われてくるということです。このことは何回も繰り返し私が述べてきたことであります。
要するに、個々の人生は「自らが創り出している」「自らが自らの人生の創り手である」という事実です。
我々の毎日、瞬々刻々は、自らが何を選択し、何を決断し、何を決定するかの連続です。即ち瞬々刻々自分の感情想念が意識に現われてきます。
「悔しい、癪に障る、腸が煮えくり返る、あんな人なんか早く死んじまえ、私の前から消えていなくなれ」と思ったとたん、次の瞬間また新たな感情想念が湧き起こってきます。
「本当にそう思えるのだけれども、あの人の心が変わってくれたらそれでよいのに……。確かに自分も悪かった」という感情が脳裏を横切ってゆきます。
かと思ったら、また次の瞬間「もう絶対に許せない。今まで自分だけがこらえて忍耐してきたのに、あの人は自分が絶対に正しいと思い込み、しかもそれでよいと信じていて少しも変わらない。すべてを私のせいにするし、私の欠点ばかりを突つくし、私を馬鹿にしている」……といった具合に、人の心の中には瞬間、瞬時、あらゆる感情想念が巡ってきて、現われては消えてゆきます。自分でも果たして何が真意なのか否かが判らないし、判ってはいません。
心はこのようにして思い巡り、行きつ戻りつ……そして真理が判っていない人は、結局、自分の否定的感情想念に負けて「あんな人なんか早く死んじまえ、私の前から消えていなくなれ」という選択をし、決断をし、決定を下してしまうのです。それは同時に、相手に向けてそれほど強い悪想念を噴出させ、発信しつづけているということでもあります。
そのマイナスエネルギーは、 一体誰が責任を取るのでしょぅか。もちろん本人です。発信しているその本人がいずれ責任を果たさねばならないのです。即ちマイナス感情想念もプラスの感情想念も必ず自分自身に戻ってくるという法則によるものです。
自分が発したマイナス感情想念は、いつか必ずそっくり即、相手からか、または他の誰かから自分に向けられ、発信されてくるのです。「お前なんか死んじまえ、消えていなくなれ」という否定的な感情想念が……。その結果を自分が受け取り、その責任を自分が負わねばならないのです。
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